いそいそ/文学部生の短歌と日記

短歌とそのほかです

2018/12/13

アラームをかけないでぐっすり寝た。朝遅くに起きた。ベッドの周りに瘴気が漂っていて、蒲団の中がただ幸せだと思った。目を覚ましたなり、少し考えて、幸せな時間を過ごす。

朝遅くに起きると、1日が本当に短い。学校に行って少し授業を受けただけで、夜ご飯の時間になってしまう。最近は日も短いから、晩秋まで見えていた美しい夕日は、四限の授業中に過ぎるようになって、この頃は、ああまた美しいものが僕の視界から消えてしまったという気分でいる。僕はビル群に沈む日を眺めると、その淡い橙と、汚れた空気のイメージとが重なって、滅びゆく世界にいるような、そんな気がしてくるのだ。その、ほの暗い憂鬱が恋しいような気がする。最近は正午の明るい世界と、日の沈んだ暗い世界しか知らないから、不明瞭な世界が恋しくなるのかもしれない。日の短さに日々驚かされている。

午後には雨が降った。傘をさすほどではなかったから濡れて歩いた。傘をさすのが嫌で、あまりささないという外国が羨ましくなったことがある。でも調べたら、それはその国の風土のおかげだそうで、日本はささざるを得ない風土であるらしかった。それ以降諦めて、嫌とも思わなくなった。嫌な人がいるとか、自分から嫌な臭いがするとかならなんとかできるが、風土はどうしようもない。誰かがすでに言ってそうだが、どうしようもないことで騒ぐのは馬鹿か暇人である。僕は馬鹿でも暇人でもないということである。

夜ご飯はスープストックを食べた。前から気になっていて、やっと行くことができた。旨かったからまた行こうと思えた。

このブログは自分のために書いているつもりだ。すると一人称は必要ないはずなのだが、僕は「僕」と書いてしまっている。不思議だと思った。読者を意識してしまっていて気持ちが悪い。あるいは、僕は僕の人生を客観的に見つめていると考えればいいのか。